コクト2




世界は大魔王によって支配されようとしていた。
しかし、このままではいかん!
ということで、一人の勇敢な男が立ち上がったのだ!!
世界の運命は彼の手にかかっている。
果たしてこれからどんな戦いが待っているのか?

「よーし! 大魔王を倒しに行くぞ!!」
勇者は、お城を出発した。
トコトコトコトコ……。
……1時間ほど歩いただろうか?
勇者は疲れたので、木陰で休憩した。
その時! 目の前に何者かが現れた!!
「何だろう?」
よく見ると丸い形をしている!!
「スライムだな!!」
勇者は、銅の剣を握り締めた。
そして、いきなりスライムを攻撃をした!!

「うりゃーー!! バシッ!!」

するとスライムは、
「痛たたた!! 何するんだ! お前!!」
と言って、こちらを睨んできた!!
勇者は、
「魔物を退治するのが勇者の使命だ!! 生かしてはおかんぞ!!」
と言った。
スライムは、
「勇者? カッコつけるなよ!! 急にケンカ売ってきやがって!!」
と怒鳴った!!
勇者は、
「あれっ? お前、俺と戦う気ないの?」
と言った。
すると、スライムは、
「何で戦わなくちゃいけないんだよ!! 俺は散歩してるんだよ!!」
と言った。
勇者は、
「あ、ごめん…」
と謝った。
すると、急にスライムの説教が始まった。

「おい! ちょっとここに座れ!」
「はい…」
「お前は、目の前に誰かが現れただけで攻撃するのか?」
「いや…それは…」
「外歩いてたら誰かに会うに決まってるだろ!!」
「それは…まあ…」
「お前の仕事は何だ?」
「あの…」
「何だって訊いてるんだよ!!」
「勇者です…」
「そうだろ!! 勇者だろ!! それとも、お前はヤクザか?」
「違います…」
「お前は正義の味方じゃないのか?」
「そうです…」
「弱い者の味方だろ?」
「はい…」
「それなのに、なぜ俺を攻撃するんだ!! ザコキャラだぞ!! ザコキャラちゃうわ!!」
「すいません…」
「まったく困った奴だな……よし…今回は許してやる。これから気をつけろよ!」
「はい…」

説教が終わったようだ。
「確かにスライムの言ってる事は正しいな…」
勇者は反省した。
そして、
「すいませんでした…散歩の続きをどうぞ…」
と言ってその場を去ろうとした…


その時!!


スライムが攻撃してきた!!
「バシバシッ!!」
勇者は、ダメージを受けた!!
「うぎゃー!! 痛たたたた!!!! 何だ何だ?」
すると、スライムは、
「ふはははは!! 引っかかったな!! 不意打ちだから、かなりのダメージを受けただろ!!」
と言った。
なんてセコイ奴だ!
勇者は、
「痛ててて!! くそー魔物め!! やっと正体を現したな!!」
と言った。
そして、
「この野郎ー!! 退治してやるー!! うりゃー!!!」
と言ってスライムを攻撃した!!
「バシッ!!」
スライムにかなりのダメージを与えた!!
スライムは、
「うぐっ!! くそっ! 勇者め!! まだそんな力が残っていたのか!!」
と言って顔を歪めた!
スライムの動きが鈍っている!!
勇者は、
「これで終わりだーー!!」
と言ってさらに攻撃しようとした!!


その時!!


「ちょっと待て!!」
とスライムが言った。
勇者は、
「何だ?」
と思った。
スライムは、
「おい! ちょっと俺の話を聞け!!」
と言った。
勇者は、銅の剣をしまった。
また説教が始まったようだ。

「おい! ここに座れ!」
「何だよ」
「お前は、俺を最後まで追い詰めるのか?」
「えっ?」
「俺を最後まで追い詰めるのかって訊いてるんだよ!!」
「それは…そうだろ…」
「戦いにはルールってものがあるだろ!」
「はっ?」
「最後まで追い詰めていいのか? ザコキャラだぞ!! ザコキャラちゃうわ!!」
「……」
「俺の言ってることは間違ってるか?」
「それは…」
「間違ってるか?」
「…………間違ってません」
「そうだろ? だから戦いはこれで終わりだろ!」
「…………」

説教が終わったようだ。
「確かに奴の言ってることは正しいかも…」
勇者は反省した。
そして、
「わかったよ…やめだ…」
と言ってその場を離れようとした。


その時!!


また、スライムが攻撃してきた!!
「バシバシッ!!」
勇者は、ダメージを受けた!!
「痛てててて!! くそっ!! また騙しやがったな!!」
すると、スライムは、
「ふはははは!! また引っかかったな!! 今度こそ立ち上がれまい!!」
と言った。
やっぱりセコイ奴だ!
すると、勇者は、
「汚い手を使いやがって!! この野郎!! 絶対に許さんぞ!!」
と言って立ち上がった!!
スライムは、
「うっ!! こいつ…まだ力が残ってる!」
と少し動揺した。
勇者は、
「スライム!! くたばれーーー!!!!」
と言って攻撃しようとした!!
その時、


「ちょっと待ってくれ!!」


とスライムが叫んだ!
勇者は、
「もう騙されないぞ!!」
と言ってスライムを睨んだ。
すると、スライムは、
「これをやるから助けてくれ…」
と言ってきた。
丸いカプセルだ。
野球ボールくらいの大きさだろうか?
スライムは、
「このカプセルの中には薬草がたっぷり入ってる。体力をかなり回復できるはずだ。これで許してくれ…」
と言って頭を下げてきた。
勇者は、
「薬草か…………ちょっと安っぽいけど……よし……わかった、許してやる。そのかわり2度と俺の前に現れるなよ!!」
と言った。
スライムは、
「わかりました。すいませんでした」
と言って去っていった。
勇者は、
「まったく…最近の魔物は、やり方が汚いな。さて、体力を回復するか…」
と言ってカプセルを開けた。
その瞬間!


「ボッ!! ボーーーーーン!!!!」


と中身が勢いよく爆発した!! 
勇者は、かなりのダメーを受けた!!
「うぐっ!!」
すると、スライムが帰ってきた!!
「ふはははは!! またまた引っかかったな!! 今度こそ立ち上がれまい!!」
こいつ、本当にスライムか?
インチキ臭い攻撃ばかりだ。
勇者は、じわじわダメージがたまってきた。
スライムは、
「もう立ち上がれまい!」
と言った。
すると、勇者は、
「お…お前は絶対に許さん……許さんぞーーーー!!!!」
と言って立ち上がった!
スライムは、
「うわっ! こいつ、まだ体力が残ってる!」
と驚いた。
勇者は、
「うおーりゃー!!」
と言ってスライムを攻撃しようとした!!
のだが、
「ゴボッ! ゴボッ!」
と咳き込んでその場に倒れた。
「バタッ…」
そして、
「くそー!! 体調さえ万全なら…」
と叫んだ!
スライムは、
「体調? どういうことだ?」
と訊いた。
すると、勇者は、
「…………去年、急に体調を崩したんだ…だから体が思うように動かないんだ…」
と言った。
スライムは、
「なに!……お前、そんな体で戦っていたのか…」
と少し感動した。
なんじゃ、この展開。
すると、スライムは急に、
「よし! この戦いは引き分けだ」
と言って勇者に近寄ってきた。
そして、
「かなり体調悪いのか?」
と訊いた。
すると、勇者は、
「悪いなんてものじゃない…タバコも酒も医者に止められてる…」
と言った。
スライムは、
「そんなに悪いのか……よし……それじゃ、とりあえずここに座れ」
と言って勇者を座らせた。
そして、
「まあまあリラックスして……はい、タバコ」
と言って火をつけて渡した。
すると、勇者は、
「あっ! どうもどうも…ぷはー…やっぱタバコうまいっすねー! ぷはー!……ってバカ!! 殺す気か!!」
と突っ込んだ!!
スライムは、
「冗談! 冗談!」
と言って笑った。
勇者は、
「ふざけるなよ! しかもこれ、ニコチン濃度が一番高いやつだぞ!」
と言ってタバコを投げ捨てた!
すると、スライムは勇者にコップを渡して、
「そんなに怒らないで怒らないで、お酒でもどうぞ」
と言って酒を注いだ。
すると、勇者は、
「おっとっとっと、こぼれる、こぼれる…………ゴク…ゴク…ゴク…………ぷはー幸せ! このために生きてるっ!……ってバカッ!! 死んじゃうぞ!!」
と突っ込んだ!
スライムは、また、
「冗談! 冗談!」
と言って笑った。
「ふざけるな!!」
勇者は、激怒した!!
すると、スライムは、
「そんなに怒らないで、焼き魚でも食べますか? えーっとですね……この黒い部分が美味しいんですよ…」
と勇者に勧めた。
すると、勇者は、
「ほほーう! この黒い部分ですか…ではさっそく……パクッ!! おっ! なかなかいけますなー! この黒い部分……ってこれ焦げだろ!!」
と突っ込んだ!!
スライムは、
「体調良くなった?」
と訊いた。
「良くなるわけねーだろ!!」
勇者は、さらに体調を崩した。
「あーもうだめだ…」
すると、スライムはポケットに手を入れて、
「あっ! こんなところに薬草があった! これ食べていいよ!」
と言った。
勇者は、
「おっ! 薬草か! ありがたい!」
と言ってさっそく食べた。
「モグモグモグ…」
すると、勇者は急にお腹が痛きなってきた!!
「うっ! うぐっ! 痛たた!」
どうしたんだろう?
すると、スライムは、
「ゴメン!! 間違えた! それ毒草だ」
と言った。
「えーーーー!!!!」
勇者は、ダメージを受けた!!
「変なもの食わすなー!! あーもうだめだ…」
どんどん体力が無くなっていく…。
スライムは、さらにポケットを調べて、
「おっ! あったぞ! 今度こそ薬草だ!」
と言った。
勇者は、
「今度こそ…本当に薬草なんだな?」
と訊いた。
スライムは、
「うん。薬草だよ」
と言った。
勇者は、
「それじゃ、お前食べてみろ」
と言った。
スライムは、
「僕は、いらない」
と言った。
勇者は、
「食べろよ」
と言った。
すると、スライムは、
「僕は、いらない」
と言った。
何か怪しい。
勇者は、
「何でいらないんだよ! 食べろよ!」
と言ってスライムの口の中に薬草を押し込もうとした!
すると、スライムは、
「バカッ!! やっ! やめろ!! 犬のう○○がついてるんだぞ!!」
と言った。
すると、勇者は
「えーー!! ある意味、毒草やんかーー!!」
と絶叫した!!
すると、スライムは、
「うそだよ! うそ!」
と言って笑った。
勇者は、
「ふざけるな!!」
と怒鳴った!
スライムは、薬草を半分ちぎって自分で食べてみた。
「モグモグ……よし!!」
かなり体力が回復したようだ。
そして、残りの半分を勇者に渡した。
勇者は、
「本当に大丈夫なんだろうな?」
と言って薬草を食べた。
「モグモグモグ…………う……うおおお!!!! 力がみなぎってきた!!!!」
体力が回復したようだ。
勇者は、
「お礼をいっておくぞ。ありがとよ!」
と言った。
スライムは、
「僕たちは、友達だからね!」
と言った。


その時!!


背後に何者かの気配がする!!
2人は、後ろを振り向いた!
すると、超巨大な魔物がそこにいた!!
「ドラゴンだ!!!」
勇者は大声で叫んだ!!
「やばいっ!! ドラゴンには、まだ勝てないぞ!! 逃げろー!!」
2人は、逃げ出した!
「タッタッタッタッ!!!」
しかし、勇者が途中で転んでしまった!
「ドスッ!!」
勇者は、足をくじいた!!
「うっ…うぐ…」
スライムは、
「大丈夫か!!」
と叫んだ!!
勇者は、
「逃げろ!! 俺にかまうな!! 早く逃げるんだ!!」
と言った。
すると、スライムは、

「うん」

と言って走り去っていった。
「えーーーーー!!!! もうちょっと粘れよ!!!」
しかし、そんな事を考えている暇は無い。
ドラゴンは、どんどん勇者に近づいてくる!!
そして、
「くそー!! もうだめか!!!」
と思ったその時!
ドラゴンは勇者の近くでピタッと止まった。
「あれっ?」
勇者は、拍子抜けした。
すると、ドラゴンは穏やかな口調で、

「さあーーー何でも願いを言えーーーひとつだけだぞーーー」

と言った。
勇者は、
「何言ってるんだ? こいつ? 」
と思った。
ドラゴンは、
「早くーーーひとつだけ願いを言えーーー」
と言った。
勇者は、
「あれ……この雰囲気……何かのマンガであったような……まあいいか! よし、願いを言うぞ! 悪の大魔王を、この世から消し去ってくれ!!」
と言った。
すると、ドラゴンは、
「それは無理だーーー」
と言った。
勇者は、
「やっぱり無理だよな…」
と思った。
そして、
「それなら、俺の体をもっと頑丈にしてくれ!」
と言った。
すると、ドラゴンは、
「それは無理だーーー」
と言った。
勇者は、
「これも無理だよな…」
と思った。
そして、
「それなら、強力な武器をくれ!」
と言った。
すると、ドラゴンは、
「それは無理だーーー」
と言った。
勇者は、
「これも無理なの?」
と思った。
そして、ドラゴンが薬草の束を持っていることに気づくと、
「よし! その薬草をくれ!」
と言った。
すると、ドラゴンは、
「それは嫌だーーー」
と言った。
勇者は、
「嫌って何だよ!! 薬草くらいくれよ!!」
と言った。
すると、ドラゴンは、
「自分で買えーーー」
と言った。
勇者は、
「お前、願いを叶える気ないだろ!!」
と言った。
すると、ドラゴンは、
「願いを叶えるとは言ってないーーー願いを言えといったのだーーー叶うといいねーーーばいばいさようならーーー」
と言って去っていった。
「何だったんだ…あいつ…」
すると、遠くから、
「おーい!!」
という声が聞こえてきた。
さっきのスライムだ。
スライムは、勇者のところまで来ると、
「大丈夫か?」
と言った。
勇者は、
「大丈夫だけど…お前は、俺を見捨てて逃げたんじゃなかったのか?」
と言った。
すると、スライムは、
「見捨てるわけないだろ。お前を助けようと思って、家まで武器をとりに行ってたんだよ」
と言って槍を見せた。
勇者は、
「そんな武器でドラゴンに勝てると思ったのか?」
と訊いた。
スライムは、
「見た目は大したことないけどな。この槍の先には猛毒が塗ってある。俺はこの槍でドラゴン並みの強敵を何匹も倒してきたんだ」
と自慢げに言った。
勇者は、
「そんな凄い毒なのか…」
と感心した。
スライムは、
「ちなみにこの毒は俺が開発したんだぞ。凄いだろ! はっはっはっはっ!」
と笑った。
その瞬間!
スライムが、バランスを崩して勇者の方に倒れてきた!!
「おっとっと! う! うわーーー!!! 危なーーーい!!」

「ブスッ!!」

槍が勇者に刺さってしまった!!
「うぎゃーー!!! バカヤローー!!」
スライムは、
「ごめん!!」
と謝った。
勇者は、
「ごめんじゃないんだよ!! どうすれば!! あっ! とにかく矢を抜かないと!」
と言って勢いよく矢を抜いた!!
「えいっ!!」
すると、その勢いでスライムに矢が刺さった!!
「ブスッ!!」
スライムは雄たけびを上げた!!
「うぎゃーーー!!!!」
しかも、肛門に刺さったようだ。
「うぎゃーー!! バカッ!! これ、毒とか関係なく死ぬぞ!!」
勇者は、
「ごめん!!」
と謝った。
スライムは、
「こんな死に方嫌だーー!!!」
と叫んだ!!
そして、10分ほど経っただろうか?
いつまで経っても毒が効かない。
スライムは、
「あれ? おかしいな? 猛毒のはずなんだけど」
と言って毒の入っている容器を見てみた。
「確かに毒って書いてあるんだけどな…」
すると勇者は、
「ちょっと見せてみろ」
と言って容器を調べてみた。
すると、
「これは、毒って読むんじゃない!! 苺だ苺!! しかも、ジャムって書いてある! いちごジャムだ!!」
と叫んだ。
スライムは、
「あっ! 入れ物間違えた!」
と叫んだ。
勇者は、
「とにかく間違いでよかったよ」
と言ってジャムをペロッと食べた。
すると、
「うっ! うまい! このジャム美味いな!」
と思わず叫んだ。
スライムは、
「そう? そんなに美味しい?」
と言ってジャムを食べた。
すると、スライムも、
「うまい! すごく美味い!!」
と叫んだ。
2人ともジャムが気に入ったようだ。
そして、全部食べてしまった。
「は〜美味かった…」
すると、2人とも急にお腹が痛くなってきた!
「うっ! 痛たたた! 痛たたたたたたたたたたたた!! 何だこれ!!」
勇者は、ジャムの賞味期限を調べてみた。
すると、
「おい!! このジャム、賞味期限がきれてるぞ!! しかも、7年も過ぎてる!!」
と叫んだ!!
スライムは、
「えーーーーーーーー!!!!」
と叫んだ!!
勇者は、さらに注意書きを読んだ。
すると、小さな字で、こう書いてあった。
『このジャムは2日以内にお召し上がりください。3日以降に食べた場合は死にます』

「えーーーーーーーーーーーー!!!!」

その後、2人はポックリ逝きました。
GAME OVER



(おしまい)




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