小倉ゆりこ
ここに一人の女の子がいる。
名前は、小倉ゆりこ。人気アイドルである。
今、楽屋で取材を受けているところだ。
取材をしている男は、
「ゆりこさんの出身地はどこですか?」
と訊いた。
すると、ゆりこは、
「コリコリ星で〜す!!」
と言った。
ふざけたアイドルだ。
男は、
「コリコリ星か、僕も行ってみたいなぁ」
と言った。
すると、ゆりこは、
「いつでも来てピョン!」
と言ってウサギの真似をした。
やっぱりふざけてる。
男は、
「ゆりこちゃんは、いつもかわいいね。でも今日の髪型は、ちょっと地味かな?」
と言った。
すると、ゆりこは、
「もーー!! プンプン!!」
と言って男をにらんだ。
変なアイドルだ。
取材を終えると男は楽屋から出て行った。
楽屋は、ゆりこ一人になった。
すると、ゆりこは、
「あー疲れた…」
と言ってポケットから何かを出した。
タバコだ!!
ゆりこは、タバコに火を付けた。
「プハー…」
こいつ、テレビのキャラと全然違うぞ!!
ゆりこは、タバコをくわえると机の上に足を置いた。
そして、
「コリコリ星なんてあるわけねーだろ!!」
と言った。
とてもアイドルには見えない。
「キャラ作りは疲れるな。あー腹減った…」
そう言うと、ゆりこは急に鼻をほじりだした!!
「グリグリ! グリグリ!」
うわっ! とてもファンには見せられない! おもいっきりほじってる!
「グリグリ! フンッ! グリグリ! フンッ! フンッ!」
まだほじってる!
そして、約3分の格闘の末、やっと鼻くそ君が出てきた。
ゆりこは、指先についた鼻くそ君を見つめた。
「ジーッ……」
なんで見つめているの?
それをどうするの?
どうするの?
どうする?
えっ?
あっ!
あーーーーーーーーっ!!!
食べた!!!
完全に食べた!!!
食料にしてる!!
お前アイドルだろ!!
ゆりこは、
「食物連鎖か…」
と言った。
違う! 違う! 食物連鎖じゃない!!
ゆりこは楽屋の中を見渡した。
すると、机の上に何かを見つけた。
よく見ると弁当だ!!
「こんな所に弁当あるじゃない!」
ゆりこは、さっそく食べた。
「モグモグモグモグ!!」
すごい食欲だ。
そして、弁当を食べると、
「あー、もうお腹いっぱい…」
と言ってお腹をおさえた。
その時、急にくしゃみがしたくなった。
「ハ……ハ……ハクション!!」
あまりの勢いで、ゆりこの鼻から丸っこい鼻くそ君が5つほど飛び出す!!
「ポン! ポン! ポン!」
丸っこい鼻くそ君は、机の上にポトッと落ちて転がった。
「コロコロ…」
すると、ゆりこは何を思ったのか、弁当に付いていたつまようじを手に取った。
そして、鼻くそ君をツンツンつつきだした!!
何をやってるんだろう?
意味が分からない。
と思ったら、
あれ?
えっ!
あーーーーーーーーっ!!!
ビリヤードやってる!!!
何やっとんじゃお前!!
そんなもので遊ぶな! 遊ぶな!!
正しい道具で遊べ!!
ゆりこは、10分ほど、ビリヤードを楽しんだ。
「あー楽しかった」
すると、ゆりこは、
「あ、もう伸びてきた…」
と言ってポケットから何かを出した。
何をするんだろう?
ん? 何かの音が聞こえる…
「ウィーン!! ジョリジョリ!! ジョリジョリ!!」
あれっ? こいつ、
まさか…
ヒゲ剃ってる!!
しかも、いつまでたってもジョリジョリ音がする!!
「ジョリジョリジョリジョリジョリジョリ!!」
すごく濃いぞ!!
お前は、おっさんか!!
ヒゲを剃り終えると、ゆりこは着替えをしようと服を脱いだ。
そして体をくねらせると、
「あー、背中が痛い……」
と言った。
働きすぎか?
すると、ゆりこは、
「あー、背中のイレズミが痛い…」
と言った。
お前はヤクザか!!
危険なアイドルだ。
そこに突然! マネージャーが入って来た!!
「ガチャン!!」
ゆりこは、
「ヤバイ!!」
と思って急いでイレズミを隠した…のだが…
マネージャーは、
「ゆりこ…その背中の……もしかして…」
と動揺している。
どうやら、ばれたようだ。
ゆりこは、
「ごめんなさい…いつか言おうと思っていたの…」
と下を向きながら言った。
すると、マネージャーは、
「どうして私に言ってくれなかったの?」
と訊いた。
ゆりこは、
「それは…あの…」
と困っている様子だ。
マネージャーは、
「他にも隠し事があるんじゃないの?」
と言った。
ゆりこは、モジモジしている。
マネージャーは、
「はっきり言いなさいよ!!」
と大声を出した!
すると、ゆりこはマネージャーを見つめて、
「それじゃ、はっきり言うわよ……言うわよ…………わしゃオカマじゃ!!」
(おしまい)